【全世界株推し派】心配性・臆病・慎重派の投資家必見。
全世界株こそが素人投資家の唯一無二の投資先だと思う。
今回は「全世界株推し派」の意見をまとめて書いていく。
ちなみに私も全世界株派だ。
【米国株VS全世界株】の意見について。
・米国以外の先進国・新興国が成長するかもと思う人。
・国別・セクター別に見ても究極の分散投資。
・ある国を信じる必要はない。あるのは世界が滅ぶことと、資本主義の終焉だけ。
・相続の時にも、全世界株は無難な選択だといえる。
【米国最強説の反論】不確実な未来に思いを馳せる。
この世に「絶対」はない。
だから米国が最強なのも絶対ではないし、長い歴史を振り返れば、米国が常勝でないことも事実だ。
したがって、米国だけに投資すれば良いという考えには私は反対だ。
その理由について書いていく。
【米国の失墜】全世界株投資ならリスクを最小に。
米国の失墜・衰退は絶対にない!
とは私は断言できない。
だから私は全世界株を選んでいる。
なぜなら、世の中に「絶対」なんてことはないから。
たとえば、米国が今のままだとしても、他の国がそれ以上の成長を遂げるかもしれないから。
もしかすると、他国が米国を代表する「GAFAM」を凌ぐ企業を輩出するかもしれない。可能性は低いかもしれないがゼロではない。
そういった、数々の可能性・リスクに思いを巡らせると「全世界株でいいじゃん」と思ってしまう。
各国の成長と衰退のリスクを最小限に抑えることができるのは、やはり全世界株投資だ。
だから私は全世界株投資を選んでいる。
現在の国別の保有比率。
MSCI ACWI=(大・中株含む 2500~3000銘柄)
グローバル・オールキャップ・インデックス=(大・中・小株含む 約8000銘柄)
どちらを選んでも、これだけの銘柄に分散できるし、セクターに関してもすべてのセクターをカバーできる。
しかも世界の情勢に合わせた比率を取り込むことができる、文句のつけようのない素人には必須の商品だと私は断言できる。
出典 eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) ぶっちゃけ全世界株式ってどうなの? | 投資信託なら三菱UFJ国際投信
上記比率も2021年の水準なだけで10年後同じ国別比率とは限らない。米国が増えるかもしれないし、減るかもしれない。全体のセクターについても確認してみる。
出典 eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)2019・2020<FOY>NO.1投資信託!楽天VT比較 | 放置投資
セクターに関しても分散されている。
最近のハイテク株の急伸によって情報技術のセクターが多く組み込まれているが、これについてはその年やその期間のトレンドもあるのでどのセクターの比率がトップに来るかは、未来になってみないとわからない。
まあ、全世界株といっても米国が50%組み入れられているのだから、いかに米国が力強いか、世界に影響を与えているのかを実感できる。
考えれば、考えれるほど迷宮入りだ。
だから私は「全世界株」だ。(しつこい(笑))
【米国以外の成長】新興国の成長の取り込み。
米国最強と言われるのは、ここ5年ぐらいのリターンだ。
過去常に米国が驚異的なリターンを叩き出しているわけではない。
特に「ITバブル」と「リーマンショック」のときには、新興国のリターンが良かった。(上記チャートを見るとわかる)
2000年代は新興国が伸びたので全世界株式のほうが、米国株よりもリターンが高い。
高いという表現よりも、米国株のリターンが低いという表現のほうが正しい。
今後も同じような現象が起こる可能性は十分にある。
たとえば、米国株が伸び悩んでも、ESGに注目が集まり先進国(特にヨーロッパ)が伸びるかもしれない。
そんな時でも全世界株投資家はリターンの一部を享受できるのだ。
全世界株投資とは、未来の先進国・新興国の成長を取りこぼすことなく、取り込むことが出来るのだ。
個人的な感想だが、何て素晴らしい投資先なのだろうか。
【全世界株はベターなリターン】一人勝ちもないが、一人負けもない。
全世界株投資をするということは、最も優れたリターンを捨てるということだ。
ここ最近のように、米国が一人勝ちした場合、2000年代の「BRICs」のように新興国株のリターンが良かったときも、どんな年も全世界株投資のリターンが一人勝ちすることはない。
当然の結果といえる。
全世界株の中には、リターンが最も優れている国から、最も冴えない国まで含まれているから。
常にリターンはベターな結果になる。
これを長所ととるか、短所ととるかは投資家の性質に依存する部分が大きい。
私はこの常に無難かつベターな全世界株の特性を気に入っているし、性分にもあっている。
全世界株投資は、他と比較したときにベストな結果を得ることはないが、自分にとってベストな結果を得ることはできると確信している。
【明けない夜はない】その後の世界に投資する勇気。
「明けない夜はない」という言葉があるように、各国に発生する問題はいずれ解決する。
だが、その最悪のシナリオの中でも、揺らぐことなく信じることが出来る心の強さや国に対する信念は、私を含めほとんどの人にはない。
たとえば、米国株最強と言われている今でも、「○○ショック(米国固有のリスクと仮定)」みたいなことが明日に発生して、米国株が50%下落した場合、どれだけの投資家が平静を保ち米国株に投資を続けられるだろうか?
ほとんどの人は無理だと思う。
言葉で言うのは簡単だ。
知識として知ることも簡単だ。
でも、現実に耐えることはとてつもなく困難だ。
実際に私はリーマンショックを味わっているので、辛さはよくわかる。わかっていても絶望感があった。
「明けない夜はない」
という言葉があるとおり、いずれは問題も解決する。
それがわかっていても、持っている株が50%も下落すれば私のような投資家はこう思う。
「株価は戻らないかもしれない」
「全世界株に投資しておいたほうが安全だったかもしれない。」
「もしかすると、中国、インド、他の先進国が覇権を握るかもしれない」
「一つの国に絞るのは間違いだったかもしれない」
といった、恐怖と不安の無限ループにはまることになる。(私はいつもそうだ)
恐怖というのは私たちの判断を常に曇らせる。
全世界株に投資していれば、いくらかは不安を和らげることができる。※暴落に関しては防げないが。
全世界株投資の場合は、ある特定の国が失墜したとしても、自動的に比率を落としてくれるので、超長期で見たときに資本主義社会がなくならない限りは安心だ。
私が何よりも全世界株推している理由は、ここにある。
経済状態が最悪、真っ暗、先が見えない、正解がわからない。といった状況でも安心?(安心はできないが)して投資できるのは、全世界株だけだと思っている。
※一部の天才投資家を除くが。
【全世界株投資メリット】銘柄を自動組み替え。
素人投資家に最適なのは全世界株だと思う。
全世界株式に投資すれば、永続的に保有していても自動的に銘柄を組み替えしてくれる。
国もセクター(業種)も何も考えなくても自動的にしてくれる。
国別の成長に合わせて保有比率も調整してくれるし、何か革命的な銘柄が出た際にも規模が大きくなれば自動的に組み入れてくれる。
たとえ、私たち投資家が世間知らずでもプロのファンドマネージャーが世界中の経済に目を向け代わりに銘柄を厳選してくれる。
※他のインデックス投資も銘柄の組み替えはあるが、たとえば、日本のインデックスの場合は国内企業だけなので国全体が衰退したらどうしようもないという弱点がある。
結論とすると、何の知識もない・今後努力するつもりもない投資家が安心して投資できるのは、全世界株式だけだと思う。
確かに、米国株インデックスもそうだが、米国に万が一あったときに何らかの行動は必要になる。
【慎重・臆病】素人投資家にベストな投資先。
「万が一」
「もしも、もしかしたら」
「保険、備え」
そういった言葉が好きならば、全世界株投資が向いているだろう。
米国にもしものことがあったら、中国、インド、アフリカが大成長を遂げてもしかすると経済大国になるかもしれない。
このように米国一択をするときに「もやもや」とした気持ちを私と同じように感じるのならば、全世界株に投資したほうが良い。
たとえば、投資するにしても0か100かで考えるのではなく、全世界インデックスが50で高配当米国株が50というように投資すれば良いと思う。
※割合としては全世界の割合が70程度あったほうがバランスとしては良いと思う。
慎重な投資家、心配性な投資家は全世界株ETFを中心にしたポートフォリオを組むことが最適だと思う。
【相続を考える】全世界株ETFがベターな選択。
私たち投資家が亡くなったときのことを考えたとき、全世界株ETFに軍配が上がる。
全く何もわからない素人の家族が受け取ることを考えると、全世界株が良いし、ネット銀行や証券に切り替えておくことが大事だと個人的には思っている。
残された家族が、販売員のカモにされないためにも大事な配慮だと思っている。
【相続は大変】株のことなど考えられない。
相続を経験したことがある人ならわかると思うが、家族が亡くなるのは、心身共に大変なことだ。
心の整理、遺品整理、様々な届け出、四十九日などたくさんのやることが重なる。
正直、そんな不安的な状態で正確な判断なんてできない。だからこそ、残された家族にことを考えて保有するだけで安心な全世界株が良いと思う。
安心な資産は現預金でしょ!と言われそうだが、そこは投資家として華麗にスルーする。
したがって、相続人として受け取る側のことを考えた場合、全世界株のようにメンテナンスが必要のないほうが負担も少ない。
いささか強引な論理かもしれないが、間違ったことばかりではない。特に相続が発生する場合は、家のこと、お金のこと各種手続きなど本当に大変だ。
金融機関の方については、仕事なので仕方ないとはわかってはいるが、相続する現預金を何かしらの金融商品に変えてやろうと必死だ。
素人投資家の相続人は絶好のカモだ。こんな言い方はしたくないが現実的には珍しい話ではない。
そういった対応も非常に疲れる。
これについても、今シェアを広げているネット証券やネット銀行の人気がわかる。
やはり、対人の銀行や証券はいろいろな面で消費者にとって問題が多いように感じる。
つまり、相続の際にはお金のことばかり考えれないというのが正直なところだ。
だから、可能な限りシンプルな投資をしていることが残された家族のためにもなるし、出来ることならネット証券を利用した方が、後々に強引な販売員に家族が丸め込まれる心配もない。
【永続保有】バイアンドホールドは全世界株が最適。
資本主義が繁栄を続ける限りは、株式市場は成長を続ける。
資本主義を信じる限りは、世代をこえて受け継いでいくためには、全世界株が最適だと思う。
私たちが後の世代に受けついでもらう50年後、100年後のことに思いを馳せると米国株が世界の覇権を握っている確証は揺らいでくる。
10年後だとやはり米国がなんだかんだいっても強いと思うが、50年後と言われるとわからないというのが、私を含めた大半の投資家の意見ではないだろうか。
したがって素人投資家が、次世代の素人投資家に受け継ぐことを考えると何の判断の必要もない全世界株がベストだと思う。
【全世界株は理想の投資先】素人投資家にとって。
全世界株のリターンやリスク、米国株の力強さ、資本主義の今後の可能性などいろいろ書いた。
そういった理由から素人投資家という立場で総合的に考えると、全世界株投資が理想であると思う。
米国一択で投資をした場合には、米国が万が一衰退した時には、何らかの調整が必要になる。
それは私のような素人には面倒なことだ。その点、全世界株ETFに投資していると、そういったポートフォリオの調整には無縁だ。
せいぜい、現金と株式の割合を調整するぐらいのものである。
全世界株投資なら世界各国の情勢、経済の趨勢といった様々な変化にも対応せずにすむ。自動的に国別の銘柄をリバランスしてくれる。
それは素人投資家にとっては究極の投資先だと私は確信している。
短期的に見れば、一等賞を取ることができないが長期的に見た場合、満足のいくリターンを誰もが得ることができる。
投資においてエキサイティングな経験できないが、退屈ではあるが、確実に小金持ちになれることはできると思っている。
したがって、総合的に判断して素人投資家には「全世界株」が理想の投資先だと確信している。
最後に私の主観と感想をかく。
全世界株投資は、投資家の8割が向いていると思う。全世界株を選択すれば、日々の経済ニュースすら見る必要もないし、言葉通り株を保有していることを忘れたいても、全くリターンは変わらない。
これぞ究極だと思う。