4歳児の伝え方や礼儀教育と新入社員への教育が同レベルであることに育児で気づく。
4歳の育児で気づいたことがある。それは、ある部分では新入社員(18歳〜22歳)の子たちは4歳児と同じである。(みんながそうではないが。
)
親が子供に礼儀や言葉の伝え方を愛を持って教えることは義務である。なぜなら、社会に出てもっとも重要であるのと、家庭でしか教えることができないからだ。
特に礼儀は知識(知ってるだけ)では全く意味がない。繰り返し行い習慣にしてこそ意味がある。
・挨拶・返事を教えるのも親しかいない。
・下手でも何でも子供にさせよ!先回りは親の怠慢だと心得よ!
①特に礼儀と伝え方は4歳児と同レベルの子たちが一定数いる。
私も社畜歴10年以上のベテランであるので、様々な新入社員と接することがある。そこで最近4歳児の娘に教えているのと同じことがあることに気づいた。それを書いていく。
1.挨拶・返事について。
挨拶や返事は気持ちだけではいけない」このことは4歳児の娘に良く伝えている。
「自分がいったつもりでも、挨拶は相手聞こえていないと意味はない。」だから大きな声ではっきりしなさい。
「返事も身体を相手に向け、目を見てしなさい。」
聞こえてなければ相手が無視されたと思い悲しい思いをするよ。
など良く4歳の娘に伝えていることである。
こういったことを教えていないと社会に出たときに困るからだ。
あれっ!!?
この言葉最近新入社員にも伝えたぞ!?
なぜだ?
そうなんです。社会人経験の長い人はお気づきだと思うが、最近の新入社員や学生アルバイトの子たちの中には一定数であるが、こういった基礎の礼儀ができない子が存在する。
まず挨拶をしない。
問いかけても返事をしない。(しても全く聞こえない)
当然、当人たちに悪気もない。今まで何の苦労もなく生きていけていたからだ。(親や大人がフォローしていたから。)
こういったケースは私だけが体験している話ではないと思う。誰の責任なんだ?本人が悪いのか?このことについては後で私の考えをまとめる。
2.自分の状況の報告だけで良いと思っている。
4歳児は自分の状態を率直に言葉にする。子供なのでそこはかわいいし、親は子供の意図を汲み取って行動するのと同時に言葉の伝え方も教える。親は阿吽(あうん)の呼吸で動いてくれるが、それ以外の人はわかってはくれないし、思った通りに動いてなどくれない。では実際にあった一例を紹介する。(他人であるからそれは仕方がない。)
どちらも唐突である。
「しんどくなってきたー」4歳児
「どうも体調がよくないです。」新入社員
「○○ちゃんがあすやすみなの。」4歳児
「家族が体調が悪いんです。」新入社員
「・・・・・・・・・(指示待ち)」新入社員
などなどたくさんある。
ここで強調したいことは4歳児と新入社員の両方とも自分の状況しか伝えてこないということだ。
したがって、こちらが内容を汲み取り話を進めないと会話が成立しない。4歳児ならかわいいし、教える気にもなるが、大人に対してはそんな気にはならない。
体調が良くないからなんなんだ?休むのか、早退したいのか、休憩したいのか? トイレにいきたいのか?救急車なのか?
家族の体調が悪いからどうなんだ?休むのか、配慮が必要なのか?いちいちこちらが確認しないと答えが出てこない。
嘘のように思うかもしれないが本当の話である。これらの原因について私なりに考えてみる。
②親や先生が先回りしすぎるからそれが習慣になる、子供だけの責任とは言えない。
こういった大人の背景には私達親や学校の先生の責任もあると思う。(特に親が大きいと思う。)親が先回りする、それどころから口うるさく指示をして何でもかんでもやってしまう。親は子供のことをよくわかっているので、得意なこと不得なこと、失敗するであろうことなどよく理解している。それが的確な指示に繋がり短期的な問題は全て解消され、結果子供が一向に成長しないし、子供も全く成長しない。でも子供は自分が親に守られていることに気づくこともできない。だから社会に出て何もできないことを先生や上司のせいにするという負のスパイラルである。(全てがそうだとは言わないが)
1.親の教育の義務について。
やはり、礼儀は親が教育するしかないと思う。なぜなら、礼儀のなかの挨拶や返事といった基礎は一朝一夕で身につくものではないからだ。
特に親の場合は、子供が少々のんびりな場合、挨拶や返事が待たずに先回りして親がするほうが楽である。準備や部屋の整頓なども親がするほうがきっとうまくいく。
それが長い目で見た時には子供の成長を妨げる一番の原因である。
どんくさくても、下手くそでも子どもにさせることで成長を促せる。成長を促すのは親の義務であり、成長を妨げるのは親の怠慢である。何でも先回りするのは親の怠慢だと私は思っている。(まさに、会社で自分がやったほうが上手くいくからとって仕事を一人占めするのと同じである。指導放棄は職務怠慢である。)
礼儀についも生活の中で親が手本になり子供にみせ、そして言葉でも繰り返し教えてやっと身につくものである。それは、学校の先生や、まして会社の同僚や上司がすることではない。
それに、あまり他人からしつこく・こまかく挨拶や返事に対して教育されるのも不快だろうし、指摘する方も正直苦痛である。それに一歩間違えたらイジメみたいになってしまう。
いちいち挨拶や返事に対してダメ出ししていると訴えられかねない。
したがって、礼儀については親がしっかりと教育することが義務であり愛であり優しさであるとおもう。
2.教師、上司の置かれている現実・現状。
時代は変わった。教師は親が怖い、会社も親と法律が怖い。なぜなら、基本的に訴えられたり、クレームを言われたら内容に関わらず社会的には弱いし、恥でもある。
特に管理職の人はクレームというものだけで会社からは叱責の対象にもなるし、評価も悪くなる。こんな評価が正しいかどうかは別であるが、通常の会社は問題を起こさない社員が優秀なのである。(裏を返せば何もしていないと言うことなのだが・・・)
いやいや、こちらが正しいければ胸をはればいいんだ!というのはドラマやアニメだけの世界であり、現実は面倒なことになる。
このような状況のため、教師・上司(私も含む)はなかなか突っ込んだ教育というのは出来ないし、恐ろしい。それに自らの職を失ってまで教育する場面も見当たらない。
したがって、教師・上司に礼儀の教育を期待するのはいささか荷が重いと感じる。私もそうだ、毎年新入社員と関わるが、表面的な指導はできても本質的な指導はできない。怖いからである。だから、ある程度見切りをつけて先回りして何でも周囲がしてしまうようになる。だから、余計に本人はできなくなるという悪循環である。
礼儀は親しか教えることができないことを痛感する。私も二人の娘がいるので礼儀については、何があっても教育すると決めているし、実行もしている。
実際に会社の上司というのは部下の育成という部分に大きな悩みを抱えている。
③礼儀が今後薄れるのか?
残念ながら時間とともに薄れていくことは間違いないと思う。30年前は、親、教師、会社、ご近所さんなどたくさんの人から礼儀を教わった。だが、今後は親しかいないのだ。親以外は、表面的なことしか教えてくれない。
したがって、年々薄れていくことは間違いないだろう。それでも私は礼儀を大切にしていきたいと思っている。
・下手でも何でも子に経験させよ!親が先回りするなかれ!