【男性の育児休暇】取得後の会社での出世・昇進・不遇について。
男性の育児休暇について、最近は注目が集まっている。
ただ私のような中小企業に勤めている会社員の場合は実感としては薄い。
今日はそんな男性の育休というものに対して会社員の目線で取得後の「出世・昇進・不遇」などの会社での待遇について書いていく。
- 1【男性の育児休暇の取得率】本音と現実の差異
- 【会社への報告】男性の育児休暇について
- 【会社の男性育休への理解】会社に義務的な雰囲気はあるか
- 【男性の育児休暇】会社内・育休中の立ち振るまい。
- 【転職を考える】能力・意欲が高い人向け。
- まとめ 会社に依存せずに生きていく。
2022年4月施行の男性版産休も注目している。
出典 https://twitter.com/mhlwitter/status/1403276039250317315?lang=es
この中でも、わたしと同じで中小企業に勤めている会社の人はこの改正ポイントになる。事業者からの育休取得への意思確認の義務化という部分は非常に大きい部分だ思う。
当然、意思確認といってもお得意の「まさか取得するきじゃないよね??」みたいな圧力もあるかもしれないが、政府の後押しもあるので、今までよりは遥かに取得しやすくなることは間違いないと思う。
話を現実に戻そう。
男性の育休については基本的に全国の夫婦が賛成だろう。
でも現実には取得率は伸び悩んでいる。
この実際の問題と課題について私なりに考えてみた。
1【男性の育児休暇の取得率】本音と現実の差異
実際の現実と男性の本音について書いていく。
育児休暇の取得率はどれぐらい?
以前、低いままであり、世の中の暗黙の反対をひしひしと感じる。
確かに少しづつ数値は上向いているが、結局こららを押し上げている取得者は、公務員や大企業などの労働環境に恵まれている人たちである。
大部分の中小企業で勤務している人たちの実感としては、男性の育休というのは他人事としか実感できていないのが現実だと思う。実際わたしもそうだし、私が勤めている会社でも、男性の育休を推進しているような空気は微塵も感じることはない。
男性の育児休暇を取得したい気持ちはどれぐらいあるのか?
では、実際に世の男性が育児休暇に対してどのように感じているかを見てほしい。
こうやってみると男性が育児休暇を取得したい、必要だと感じている人が8割であることも事実だ。
私も二児のパパだが、やはり男性の育児休暇は必要だと思う。でも、会社の雰囲気でどうしても言い出せない情けないパパでもある。
それなのに、全く数字に反映されてこないのは何故か考えてみる。
【男性の育休取得できない理由】現実の会社員の立場と状況。
現実問題、男性が育児休暇を取得するのはハードルが高い。なぜなら、会社の経営者や上司は本心では必要ないと思っているからだ。
中小企業経営者がどのように思っているかを見てみよう。
男性の育休義務化ではあるが、およそ7割が反対だとい結果になっている。
乱暴な言い方をすれば、わたしたち労働者に対して「男性の育児休暇」を取得させる気はないというのが本音であることが結果として出ている。
したがって、育児休暇などを男性が申請しようものなら渋い顔をすることは間違いない。
それに今後の出世や辺境に異動させられたりすることも心配だと思っている人が大半ではないか。
そういった理由で、見送っている人がほとんどだと思う。これに関しては政府の「義務化」に期待するしかない。
改正「育児・介護休業法」への私の期待について
改正法では会社が労働者に対して「取得するかどうかを聞く」という義務が課せられる。
ただ、それがどこまで有効なのかは現在働いている身としては疑問だ。
会社側:「育児休暇取得しますか?」
労働者:「はい。取得します」
というような雰囲気であれば良いが、今の労働環境を考えると想像しがたいというのが正直な感想だ。
会社側:「まさか、取得しないよね?」
労働者:「・・・しません」
みたいな会話になりそうで正直怖い。
上記の厚生省には、記載されていないが意志の確認は義務化になる。
妊娠や出産を申し出た従業員(男女問わず)に対して、育児休業が取得できる旨と、その内容の周知や取得の意思を確認することが企業に義務付けられます(2022年4月~)。引用 厚生省ホームページより
まあ、実際に施行されてみないとわからないので今から心配したところで何か変わるわけでもない。
ただ私が期待(希望?)しているのは、当たり前に取得できる世の中になってほしいという気持ちだ。
【会社への報告】男性の育児休暇について
育児休暇を会社に伝えるタイミングはいつが良いのか考えてみる。
○どのタイミングで会社に報告するか。
いつまでという決まりはない。
ただ、会社の業務などの調整を考えると早いほうが望ましい。
だから「安定期」を過ぎたときぐらいを考えてみてはどうだろうか。
就業規則などの会社の決まりがあるのか?
【会社の男性育休への理解】会社に義務的な雰囲気はあるか
育児休暇は義務だ!
男性社員も取得しなさい!
そんなことを経営者が発言してくれたら、世の男性社員はどれほど救われるだろう。
だが、現実にはそんなことはない。
つまり経営者の本音としては、育休を取得される気はないといえる。
会社で子どもが産まれる報告をしたときや、子どもの話がでたときに、自然に男性の育児休暇の話がでたり、書類が送られてきたりしない限りは、「暗黙の反対」であると受け取って良いと思う。
本当に会社・経営者が男性の育児休暇を推進したいのなら取得するような仕組になっているはずだ。結局労働環境はすべて経営者で決まるのである。
残業などについてもそうである。
【会社の育休への理解度】24時間仕事を考えろ!
実際に働いている会社の空気や育休に対する温度感について考えてみる。
このような感じの空気がある会社の場合は、基本的に男性が育児休暇なんぞを申請しようものなら窓際確定だ。
法律のため真っ向から育児休暇を批判してくることはないだろうが、遠回しに何らかの否定的な意見を言ってくることは間違いない。
会社からの冷遇は覚悟したほうが良いだろう。
したがって、仕事一筋という会社に勤めている場合には、育児休暇はかなりハードルの高い話しになる。
【男性の育児休暇】会社内・育休中の立ち振るまい。
育児休暇を取得する際に、どのような立ち振る舞いをすれば良いのか、どんな結果が待っているのかを私の置かれている立場も加味して書いてみる。
【無理解な人】育児に無理解な人たちの存在。
何事もそうだが、どこにでも「無理解な人」というのは存在する。
そういった人は一定数存在する。
これに関しては正直手の打ちようはない。
どれほど、こちらが説明しても意見を変えることはない。
したがって、そういった人に対しては適当に相づちを打って、話を聞き流すことしかない。
「男が育休なんかとるの?」
「休んでなにをするの?」
「遊びたいだけでしょ?」
「戻る場所はないよ?」
【出世を捨てる】能力・意欲が平均並の人向け。
私のように能力・意欲が平均並か、それ以下の人は転職よりも、出世をあきらめる選択が無難だ。
理由は、能力・意欲がそれほど高くないのなら転職しても成功はしないだろうし、むしろ悪化することの方が多いと思う。
したがって、私のような人は出世を捨てて、副業と資産運用に力を注ぎ(特に最初は副業)時間をかけて会社への依存度を下げていくことをすすめる。
私は、このプランで日々努力している。
現在はブログをしている。将来的にはユーチューブも並行してブログとリンクさせるつもりだ。
資産運用に関しては下記で説明している。
当然、法律で育児休暇の取得を理由に労働者に不利益を与えてはならない、というような内容もあるが、経営者は巧妙に労働者の立場を侵害してくる。
出世させないとか、辺境に異動辞令を出すのは合法的に出せるからだ。理由など何とでもできる。
法律があるとはいえ、このように私たちのように労働者は日々圧力を感じている。だから、男性の育児休暇を取得する際には、出世という部分は最悪を想定してあきらめることを覚悟したほうがよい。現実にはそうはならないかもしれないが万が一に備えるのは大人の基本だ。
【転職を考える】能力・意欲が高い人向け。
能力があり(今後もスキルアップをする)、意欲もある人の場合は転職活動も視野に入れるほうがよい。
悲しいかな。
なぜなら一部の大企業などを除いては、男性で育児休暇を1年とかを取得すると出世・昇進に影響する。(暗黙のルール的な感じ)
それらを推測させるデータがこれである。
中小企業の経営者の人たちは、様々な理由で「男性の育児休暇」について反対意見が多いことがわかる。
出典 男性育休義務化、中小7割反対の背景と進めるべき理由|日経WOMANキャリア | 女性の転職は日経WOMANキャリア
したがって、日本の90%以上が中小企業という事実から経営者・上司からは良く思われないことがわかる。
可能性の話ではあるが、育児休暇を取得した場合、高い可能性で出世や昇進が遅れることになる。最悪の場合は出世の道も閉ざされるかもしれない。(私は高い可能性だと思っている。)
ちなみに私が勤めている会社だと、出世を断たれ、辺境に異動させられる。
合法的に会社はそれを行ってくるので、その会社での対抗策はない。
異動については職務上断れないし、出世や昇進も経営者が決める。
だから、労働意欲が高く。
やる気に満ちあふれているのであれば、育児休暇を取得するだけして、転職すれば良い。
転職先は男性の育児休暇に理解のある会社を選んでもよいし、わからないようなら育休取得を伏せて転職すれば良い。
まあ、まず面接で「育児休暇」取得しましたか?など聞かれることはない。聞かれることは具体的な業務スキルだろう。
転職エージェントおすすめ
○【副業を推進】花開くことを信じて始める。
副業で稼ぐことは誰にでも出来る。当然、失敗することもある。だがその繰り返しでいずれ成功する。だから、本業の傍らで真面目にコツコツやることが大事なのだ。
どんな副業でも毎日コツコツと3年続ければ必ず花開く。ブログでも何でも3年間改善を繰り返して全く収益がでなかったという人には出会ったことがない。
「YouTube」でもそうだ。3年間コツコツと定期的に動画配信をしている人なら必ず何らかの収益を得ている。
これを、3ヶ月で月に10万円とか目指すから挫折するのであって、3年で月に3万円とかに目標設定すると決して無理な数字でないことがわかる。十分忙しい会社員でも達成可能なのだ。
月に3万円稼げるようになったら、生活面でも精神面でも楽だ。
3万円が見えたということは、努力と工夫次第では5万円も射程内だ。
そうなると、仕事の理不尽さも跳ね返せる。
それほどまでに、副収入というのは人の気持ちを強くさせる。
○【資産運用の重要性】現役時代と老後のために。
資産運用も長い目で見たときに、収入面を盤石にしてくれる。
即効性は期待できないが、積み重ねていくことで大きな収入を生む。
基本「お金持ち」と呼ばれる人は、資産運用をしている。
資産が大きくなればなるほど返ってくるリターンも大きくなることが特徴だ。私はETF(全世界株)と積立NISAで資産運用をしている。
感想としては複利の力は凄まじいの一言だ。
是非、本業と副業の傍らに考えてほしい。必ず後に大きな力になること間違いなし。(ちなみに、資産運用の優先順位が本業と副業よりも上になることはおすすめしない)
出典 複利と単利って?カンタンな計算式で金利と投資に強くなる | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
まとめ 会社に依存せずに生きていく。
いろいろ書いたが、やはり会社に依存しすぎてしまうと何事も上手くいかない。
何でもそうだが距離感だと思う。
適切な距離を保っていれば会社員というのは、私たちが感じているよりも良い身分だと私は思う。
適切な距離というのは、人によって違うと思うがまあ出世が断れて、いつでも辞められるぐらいの副収入があれば十分ではないかと思う。出世に縛られている状態では、理不尽な上司に意見や反論することはできない。
完全リタイアやアーリーリタイアは生活費の大部分を自分で稼ぐので、なかなかハードルが高いが、フルタイムでそこそこ働くのであれば、月々5万~10万円(副業と資産運用)で稼げるのであれば、転職先などのハードルも下がるだろうし、無理や無茶をしてまで特定の会社に依存しなくてもよくなる。
それに、会社員には傷病金手当もある。
平たく説明すると「うつ」などで休む場合に給与の2/3程度受給できる制度だ。
期間は最大1年6ヶ月なので人生を見つめ直したり、病気の治療をしたり、スキルアップをしたり、転職の準備をするのには十分な時間だと思う。
「傷病手当金」の関連ブログ
したがって、お金の部分で会社に100%依存していなければ、仕事もそれほどきついことにはならないと思う。(個人でいろいろケースはあるだろうが)
これらの強みがあれば、特定の会社に依存せずにすむし、何か無理難題を押しつけられたときには、丁寧に断ることもできる。
あまりにもひどいようなら転職したってよい。
今後はこういった自分で自分の身を守ることが大事になってくるとおもう。
そこまで準備していないと、今後も「男性の育児休暇」については冷たい目を向けられると私は思っている。(特に中小企業の勤務者)
政府が「男性の育児休暇義務化」などの法律を施行しないかぎりは状況は変わらないと思う。
2022年4月施行される「取得するかの意向確認」だと少し弱い。(格段の進歩ではあるが)もう一歩踏み込んで「育児休暇の義務化」まで突き進んでほしい。
それと願わくば名称の変更が必要だと私は考えている。
妻の産後ケア、乳児の育児訓練を主体とするので「産後ケア育児訓練制度」などはいかがだろうか?
こういったいろいろな問題を総合的に解決するのが「お金」であることに今更ながら再認識する。