【4歳の育児】今日保育園で「何してた?」親が気になる子どものこと。
「今日何してた??」
それは親の「聞き方」「態度」によっては子どもを追いつめてしまう言葉になる。
今日はそんな親と子どもの何気ない会話の話。
【子どもの能力不足】伝え方、言葉の表現がわからない。
子どもから話を聞くといっても、そう簡単ではない。
「聞く力」「伝える力」はまだまだ未熟なのが普通。
だからわかっていても言葉を知らないかもしれない。
それかそもそも理解できていないかもしれない。
つまり子どもの成長に合わせて、色々な方法で話を聞いていく必要がある。
【質問力】具体的に親が聞きたいことを聞く。
答える能力が不足しているとき、子どもの能力が不足している場合には、親が話しやすいように具体的に質問して支援してあげることも大事。
子どもが答えやすいように親が具体的に質問する
理由は、子どもがまだまだ「聞く力」が発達していないからだ。
だから親が聞きたいことを理解して答えるということが出来ないことが普通だ。
たとえば、保育園での友達関係や先生のことを親がしりたいのなら具体的に子どもに対して質問するほうが良い。
「保育園はどうだった?」と聞くよりも「○○ちゃんと何して遊んだの?」
「先生は何を教えてくれた?」など内容を限定するほうが上手くいく。
これは私もよくするので効果が高いと実感できる。
ただ注意しなくてはならないのが、あまりにも細かくしつこくなりすぎると「尋問」になる。
妻はすぐに「尋問」している。妻の言い訳では子供を愛するが故だというが(笑)
子どもに必要以上にプレッシャーをかけることは逆効果になる。
違う意味で親が欲しがる情報を答えるようになってしまう。(時には話に嘘を交えることだってあるだろう)
したがって、子どもが答えやすいように親が具体的に質問することも大事だが、あまりに突っ込みすぎるのも危険だ。
【伝え方の手本・模範】親が今日のできごとを話す。
子どもに話し方や伝える方法を教えるのも一つの方法だと思う。
教えるといっても、会社の研修のように体系的な方法を教えるのではなく、親が子どもに対して今日あったできごとを話すだけで良いと思う。
たとえば、「今日買い物にいって、アイスを買ってきたよ。新商品があったから」というような日常の何気ないことを話すだけで良いと思う。
子どもはそれを親から繰り返し聞くことで、「話し方」「伝え方」を学ぶことができる。
親の話し方を真似るということ。
育児中の人ならよくわかると思うが、子どもは親の話し方に似てくると感じることはよくあると思う。
たまにきつい口調だったり、乱暴な言葉を子どもが使っていたりすると気をつけねばと思う。
親も子供が答えやすいよう子どもが話しやすい環境。
話をしやすい親。
話せるように支援する。
これら全て親が努力すればできることだ。
【表情や態度】子どもは親の顔色をみている。
子どもと話すときの、私たちの表情や態度にも気を気を配ろう。
子どもは私たち親が想像しているよりも、親の顔色をうかがっている。
たとえば、親が子どもに何か聞いたりした時に、親の声、表情、態度がイライラしていたりすると、子どもはすぐに察知して、質問に答えるどころではなくなってしまう。
よくありがちな私たち親の失敗として、子どもと話していて親の話のペースが上回り、子どもがついていけずに、次第に刑事の「尋問」のようになっているようなパターンだ。
これについては、どの家庭でもあると思う。特に熱心な親は注意が必要だ。親が気づいていないだけかもしれない。
親として早く子どもから話を聞きたいという気持ちはわかるが、そこを冷静にこらえてもらい、子どものペースに合わせた会話を心がけることが大事だ。(言うのは簡単だが、実行するのは至難の業だ。)
一緒に過ごしていると、何故かこういった基本的なことが忘れがちになるのが育児の不思議なところだ。
【子どもの記憶力】聞くタイミングも大事。
たとえば、保育園での出来事が聞きたいのなら、可能な限り時間を空けずに聞くことが重要だ。
これは、子どもの記憶力に関係している。
そのため保育園での出来事を聞きたいのなら、保育園に子どもを迎えにいった車中や帰り道で聞くと割と正確な答えが返ってくる。
これが、寝る前などになると、どうしても忘れてしまっている場合もある。
【話を聞く】例え望んだ内容と違っても最後まで聞く。
親が聞きたいことがかえってこなくても、子どもの話を最後まで聞く。
まあ、誰しも経験があることだと思うが、自分が話しているときに遮られることほど気持ちが萎えるものはない。
・勝手に大人が納得しているだけの場合が多い。
・子どもの成長を阻害している。
・子どもの信頼を失う。
だから、子どもの話を聞いている時に「話が違った方向にいっているな」と感じても黙って聞くことだ。
経験から言うと、基本話を聞いていると、子どもは際限なく話している。
親が話している時間が多い内は、まだまだアマチュアだと思う。
【焦りは禁物】子どもの成長を待つ。
子どもは質問に対して答えられないことがあることを親は理解する必要がある。
親としては、すぐに答えてほしいという気持ちはよくわかる(私もそうだから)
だが、必ずしもすぐに答えられるとは限らないのだ。
・質問の意図がわからない。理解できない。
・話のテンポについていけない。
・覚えていない。
などがあると思う。
私たち大人でもそうであるように、伝えたいことがあっても、言葉が上手く出てこないときもあるし、相手が望んだ答えとは違った返答をすることだってある。
それに、話のテンポについていけないこともあるだろうし、単純に覚えていないことだってある。
子どもも大人も同じだ。ただ、子どもの方が「伝える力」「語彙力(言葉の力)」は低いことは確かだ。
したがって、大人側も子どもが最初から正確に答えることができるとは思ってはならないのだ。
つい一緒に暮らし・過ごしている親は忘れがちになるが・・・
「伝える力」「語彙力」というのは、日々の生活や学校などの人間関係で磨かれてくる、それに親との対話の中で練習して磨いていくものだとも思っている。
それも家庭教育の一環だと思う。
親の質問力も同時に磨くことでより深堀できる。
親の質問の仕方一つで、子どもの考え方を引き出すことが出来る。
子どもに教えてもらうつもりで質問する。
子どもから何かを聞き出すという姿勢ではなく、「教えてもらう」という姿勢を貫く。
そうすることで、子どもの世界に触れることもできるし、親の欲しがる答えに誘導することもない。子どもが思っていること、感じていることを素直に聞けることができる。
良い質問をしようと考えるのではなく、子どもに教えてもらうというようなスタンスで行けば上手くいくように思う。実際に私は娘に教えてもらっている。
そうすることで、娘も
「ぱぱ、これはこうだよ」
「ぱぱ ○○先生だよ」
「すいえいはこうするんだよ」
などと嬉しそうに教えてくれる。
自分で思ったこと、感じたことを話すのも一つの能力だと思う。とにかく子どもからの発信で話してもらうことが子どもの成長を促すことだと思う。
ここでは、内容が正確かどうかはあまり重要ではない。重要なのは、子どもが話すことと、親が聞く事だ。
そこに高い教材費や高額な教育費は必要ない。必要なのは親の聞く姿勢だけだ。
私の経験だが、子どもの話を聞くようにすると子どもは驚くほどに自分から話すようになる。当然大人のように話の意図や論理性はないが、頭に浮かんできたことを拾い上げて言葉にしている感じだ。
最初はそれでよいと思う、その繰り返しで話すことも上達するのだと思う。
結果、子どもの「伝える力」「人に説明する力」を伸ばすことにもなるし、日々練習を行うことができる。
「親がとぼけ散らかす」ことで子どもに考えさせる。
安易に答えを子どもに与えないことも大事だと思う。勉強でも日常のちょっとしたことでも、わかっていても「とぼけ散らかす」のだ。
スーパーでの野菜の名前でもいいし、保育園の先生やお友達の名前でも良い。どんな些細なことでも良いので、子どもに答えを求めるのだ。
そのことによって、考える練習を子どもにさせることができる。決して親が子供の辞書になってはいけない。自分で考えることの習慣をつけさせることが大事である。
想起力とは?
思い出す力は、記憶を相手に伝えることに重要な能力だ。
こういった繰り返しで、子どもの力を伸ばしていくほうが長い目で見たときには大きな力になる。
【NG質問】何でも「コーチング」親がやりがちなこと。
仕事の指導法などでも出てくる。
「ティーチング」と「コーチング」
ざっくり考えると「ティーチング」は、親や指導者が一から十まで指示してさせたり、教えたりする。一般的に、初心者や新入社員などの未熟な人を対象とする方法。
一方「コーチング」は相手に対して、答えを与えずに自分で考えてもらう方法。一般的に、中級者やベテラン社員などの指導に適していると言われる。
子育てもこれと同じで、何でもかんでも子どもの質問や疑問に対して
「どうしたらいいと思う?」
「何が正解だと思う?」
というような問いかけをしていると上手くはいかない。
時には子どもから反発をくらう可能性もある。
子どもの気持ちとしては、考えた結果わからないのに、親から「どうしたらいいと思う?」などと言われようものなら
「もういい!!!」
「きかない!」
「わからない!!」
という気持ちもわからなくもない。
したがって、質問の内容によっては、すぐに親が答えを出してあげたり、ヒントを上げて導いていく必要もある。
どんなことでもそうだが、万能の方法なんてものはない。
その場、その場で適切な方法は違うものだ。
それに、子どもの質問した内容によっては、そもそも子どもに答えられることではない可能性だってある。
まとめ 【子どもの自立】子どもの主体性が生きる力になる。
こういった教育も全ては子どもが自分で考える力を伸ばすことがゴールだと私は思っている。なぜなら、自分で考え、自分で調べるという行動は人生の全ての場面で役立つからだ。
親が突然いなくなっても力強く生きていけるよう。
想像したくない話ではあるが、主体性を磨き、子どもが自立出来ていれば例え急に私たち親が亡くなっても力強く生きていける。
迷ったときには、自分で調べて問題や課題を乗り越えていける。これは有名な話で老子の格言。
老子の格言で、『授人以魚 不如授人以漁』という言葉があります。 「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける」という考え方です。 引用 老子
親がいつまでも子どもの傍にいれるのなら良いが、現実的には親が先に亡くなるだろうし、四六時中傍にいるのも非現実的だ。
だから、親が教えるのではなく、子どもが自ら調べて問題を解決できるように促すことが親の役目であり、教育だと私は思う。
子どもが自分で考える主体性を磨くことが目的。
私の中の教育の目的は「子どもが自分で考える」ことを教えることだ。それさえ身につけてくれたら、何とかなると思っている。
特に今は「Google」さえあれば、どんなことであろうと調べられる。だから親として知識を伝えるよりも、調べ方を教えることが最も重要だと思う。
勉強でもスポーツでも仕事でも大事なことは、主体性である、自分で考えて行動することだ。例えそれが遠回りになろうとも自分で調べて選択するということは、どんな結果になろうともストレスにもならないし、自分にとって大きな糧となる。
したがって、大人もそうだし子どもも主体性を磨くということは何よりも大事。
良い質問は子どもを自立させる。
絶妙な質問を親が出来れば、子どもは大きく成長する。
まさに、自分で考えて行動しているように促すことができれば親としても最高だ。
自分で考えて動く。
主体性というのは、どんな場面でも重要だ。
勉強でもそう、スポーツでもそう、友達関係でもそう。
全て自分で考えて動くことで「やりがい」「楽しさ」というものを人は感じることが出来る。
親が子供と一緒に磨いていくことは質問力なのかもしれない。
何か色々と書いたが最も大事なことは子どもが話すということだと思う。
親が話している時間よりも、子どもが話している時間が長ければ基本的にはうまくいくと思う。
迷ったらとりあえず子どもの話を聞こう。